私の名前を知って シャネル・ミラー著 語りはじめた性暴力被害者 - 日本経済新聞

性暴力の事件は毎日のように報道される。それを読むとき、公正な視線を送れているだろうか? 私は自分を過大評価していた、と本書を読んで気がついた。自分は、まず加害者にならないだろうし、被害者を中傷するネット書き込みをしないし、被害者の気持ちを想像できる性質だ、と驕(おご)っていた。だが、記事を読みなが…